• ホーム
  • エンペシドLは市販でも売っている?

エンペシドLは市販でも売っている?

エンペシドLは、膣カンジダの再発治療に用いられる抗真菌薬ですが、薬剤師のいるドラッグストアや通販で購入が可能な市販薬です。エンペシドLは、ドイツの世界的医薬品メーカーのバイエルン社の登録商標ですが、日本の佐藤製薬株式会社が製造販売している一般薬です。エンペシドLには、発疹を伴う外陰部のかゆみの抑制に効果的な外用クリームと膣内のカンジダ菌を死滅させる膣錠の2種類があり、症状のある感染患部に適した治療薬を選択できます。

エンペシドは、イミダゾール系抗生物質クロトリマゾールを主成分とする抗真菌薬であり、カンジダ属菌だけでなく水虫の病原真菌の白癬菌にも高い抗真菌効果を発揮する治療薬です。エンペシドは、カンジダ属菌の脂質二重層とも呼ばれる細胞膜の主成分リン脂質と親和性が非常に高く、速やかにリン脂質と結合することで細胞膜を薄く脆弱に変化させます。薄く脆弱な細胞膜は、カンジダ属菌の生存や増殖に必要不可欠な構造タンパク質やセルロースなどの菌体成分の漏出を止めることが出来なくなり、溶解することなく死滅してしまいます。クロトリマゾールは、漏出した菌体成分を補う目的で行われる細胞外気質の取り込みも阻害する働きもあり、治療開始から3日?7日程度でカンジダ属菌を完全に死滅させる治療薬です。

エンペシドL膣錠は、膣カンジダの原因菌カンジダアルビカンスに強い殺菌作用を示しますが、1日1回の挿入で済む医薬効果が長時間持続する治療薬です。膣錠は、挿入後発泡して膣全体を隈なく殺菌しますが、副作用の発症リスクが低く安全な治療薬とされています。しかし、感染患部の熱感や疼くような疼痛などの副作用を発症することもあり、基本的に妊婦や授乳婦への投与は避けるべきですエンペシドLクリームは、外用薬なのでクロトリマゾールの配合割合が1%の1gと少なく副作用が少ないとされていますが、体質によってはクロトリマゾールに対するアレルギーから痛みや痒みが使用前よりも強くなることがある治療薬です。

フェミニーナは、エンペシドと同様に薬剤師のいるドラッグストアや通販で比較的簡単に購入できる市販薬であり、クリームやスプレーなどの外用薬と膣錠があります。フェミニーナの外用薬は、局所麻酔に用いられるリドカインと抗炎症作用を持つジフェンヒドラミン塩酸塩などかゆみを抑制する医薬成分を主成分としており、殺菌成分は1000分の1の配合割合でイソプロピルメチルフェノールが配合されています。膣錠は、抗生物質オキシコナゾールを主成分とする抗真菌薬であり、1日1錠の挿入を3日間?6日間程度継続する治療薬です。高濃度のオキシコナゾールは、カンジダ属菌の細胞膜に直接作用することで細胞膜の浸透バランスを崩し、カンジダ属菌の生存に必要不可欠な代謝気質の取り込みを阻害するとともに細胞内の成分を放出させる阻害効果を発揮します。低濃度のオキシコナゾールは、細胞壁の主要構成物資エルゴステロールの生合成を高確率で阻害し、病原菌の発育を阻害する医薬効果も発揮する治療薬です。